台風30号の死者・行方不明者 13

台風30号の死者・行方不明者 13

フィリピン:犠牲者数、政府と国連大きな差 過小評価説
毎日新聞 2013年11月15日 21時53分(最終更新 11月15日 23時47分)

 【セブ(フィリピン中部)岩佐淳士】フィリピン中部を直撃した台風30号による犠牲者数をフィリピン政府が「過小評価」しているのではないかとの見方が出ている。

 現地メディアによると国家災害対策本部は15日、確認された死者数は3621人だと発表。一方、国連は14日、4460人だと明らかにし、大きく食い違った。

 政府は慎重に確認作業をしているためとみられるが、当初「死者数が1万人を超える」と発言した地元警察当局者が解任されるなど、疑惑は強まるばかりだ。

 フィリピン国家災害対策本部の担当者は15日、国連人道問題調整事務所(OCHA)が発表した4460人を「事実と違う」と否定した。しかし、OCHAはフィリピン政府からの情報としている。

 被災後、地元当局者らから死者数が1万人を超えるとの観測が出ていた。しかし、アキノ大統領は12日「1万人は多すぎる」と発言し、2000〜2500人とする見通しを示した。

地元紙フィリピン・スターは15日、「(壊滅的な被害を受けた)レイテ島・タクロバンだけでも死者が1万人を超える可能性がある」と語った警察当局者が「休養」を理由に「更迭」されていたと報じた。

 フィリピン国家警察は、今回の人事と発言は無関係だとする一方で、ある幹部は「不明確な数字や臆測を述べるのではなく、実際に確認した数字を信頼すべきだ」と強調した。

 ただ、被災地の多くで確認作業は進んでおらず、実際は政府の発表を大きく上回るとの見方が強い。

 最大の被災地、レイテ島のタクロバン近郊から15日にセブへ避難したエルマー・エルミドさん(47)は「自宅周辺の地域だけで信じられない量の死体をみた。

アキノ大統領は2500人と言うが、そうは思えない。なぜそんな見通しなのか分からない」と話した。

   (ヤフーニュース からです).