台風30号 11月22日~11月23日

フィリピンに480億円追加支援=世銀
時事通信 11月23日(土)7時0分配信

 【ワシントン時事】世界銀行は22日、台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンに対し、4億8000万ドル(約480億円)の追加金融支援を実施すると発表した。

既に5億ドルの緊急融資を決めており、支援総額は10億ドル規模に膨らむ。

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<フィリピン>娘4人失った母「せめてもう一度」大粒の涙
毎日新聞 11月22日(金)21時14分配信

 【パロ(フィリピン中部)佐藤賢二郎】台風30号による高潮の直撃を受けた集落の共同墓地で、手作りの柵の上に掲げられた大きな写真を見つけた。笑顔でほほ笑む4人の姉妹。

11月8日朝、自宅を襲った波にのまれて短い一生を終えた。たまたま実家に帰省中、難を逃れた母は「せめてもう一度だけ子供たちに会いたい」と、大粒の涙をポロポロこぼした。

【写真特集】一面のがれき…フィリピン台風 被害の模様

 レイテ島東部パロ市の海沿いにあるバラス。一面に広がるがれきの中に高潮の犠牲者23人を埋葬した共同墓地がある。

写真の少女は、乗り合いバス運転手、ロサリト・パウリンさん(51)と妻、マリアさん(38)の娘たち。海から約200メートルの自宅で被害にあった。

新学期に合わせ、4日にマリアさんの実家から4人の子供たちだけ自宅に戻っていた。

 長女のロセマリーさん(16)は歌が好きなしっかり者、次女のクリスティーンさん(12)は恥ずかしがり屋、三女のアリッサさん(9)は遊び好きで男っぽい性格、末っ子のキンバリキーさん(7)は甘えん坊--。
個性的でとても仲のいい姉妹だったという。

 台風通過後の10日、娘たちの無事を祈りながら夫妻は何とかパロにたどり着いた。だが、希望は絶望に変わった。自宅の場所はコンクリートのがれきの山になっていた。

 間もなく同居していたマリアさんの母親(65)と次女、三女、四女の遺体が見つかり、共同墓地に埋葬された。親戚が、フェイスブックにあった姉妹の写真を引きのばし、飾ってくれた。

 だが、長女ロセマリーさんの遺体が見つからない。たまらず、長女がかわいがっていた犬のポチに声を掛けた。「頼むから見つけておくれ」。すると16日、ポチがガレキの下のロセマリーさんを見つけ出した。

ロサリトさんはただ娘を抱きしめ、号泣した。勉強熱心なロセマリーさんは今年6月に大学に進んだばかり。教師になるのが夢だった。

 ロサリトさん一家がこの集落に越して来たのは今年8月。陸軍を退役した際の退職金でコンクリート造り2階建ての新居を構えた。中間層が多く住み、治安も良い。通学にも便利だった。「新築で頑丈。避難しなくても大丈夫だと思った」とロサリトさんは言った。

 がれきの間から、マリアさんが姉妹の生きた証しとなる品々を一つ、また一つ探していく。「こうして子供たちの物を見つけるたび、悲しさがよみがえる。どうして4人全員なのか。せめて1人だけでも……」

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<フィリピン>台風死者数5209人 不明は1600人超
毎日新聞 11月22日(金)21時16分配信

 フィリピン中部を襲った台風30号による死者数が22日、5209人になり、同国を襲った自然災害の犠牲者数としては過去最悪規模になった。フィリピン国家災害対策本部の話として、ロイター通信が伝えた。

負傷者数は約2万3500人に上り、依然として1600人以上が行方不明になっている。

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比台風、支援ようやく拡大 JICA医療チーム第2次隊始動
産経新聞 11月23日(土)7時55分配信

 ■水「まだまだ足りない」

 【タクロバン(フィリピン中部)=岩田智雄】台風30号で大きな被害が出たフィリピン中部レイテ島の中心都市タクロバンで22日、食料や水の配給が本格化した。配給量は2倍に増え、支援がようやく広がり始めた。

島最大の医療機関で21日、電気が復旧するなど希望の光が差しつつある。

 「見て、きょうはお米が6キロ入っているよ」。市内の地元地区長の自宅で支援物資の配布が始まると、住民らが歓声を上げた。

 今回は8日の台風直撃から4回目の配布で、1家族分の配給物資パックに入ったコメは、4日前の前回の配給量の2倍だった。水も500ミリリットルから1リットルのペットボトルに変わった。

 ただ、地区長のムリーロさん(54)によると、水は衛生状態の悪い井戸水や市の水道管の漏水にほとんど頼っており、「まだまだ足りない」という。

 島最大の医療機関、東ビサヤス地域医療センターでは21日、大型発電機2台により電気が復旧した。これまでは小型の発電機しかなく、電気は緊急医療室にしかなかったが、一般病棟や事務所にも届き、通常の医療態勢へと近づいている。

 ただ、医師や看護師の多くが被災し、全職員のうち職場に戻ってきたのは3割弱。フィリピン政府やスペインの支援団体が派遣したスタッフでしのいでいる。医師のロリー・L・ルエタスさんは、「何とかクリスマスまでには全面復旧してほしい」と話した。

 日本の国際協力機構(JICA)が派遣した国際緊急援助隊医療チームの第2次隊もこの日、活動を開始した。市庁舎近くの公園に診察を受けに来る患者数は、当初の1日約140人から21日には85人に減った。

第2次隊は約10日間活動する予定で、医療が十分届いていない隣接のサマール島などに援助を広げることを検討している。

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