台風30号 11月17日~11月18日

死者・不明5000人超=400万人が避難生活―比台風 

時事通信 11月17日(日)17時46分配信

 【セブ(フィリピン中部)時事】フィリピン国家災害対策本部は17日、台風30号による死者が3976人に上り、1590人が行方不明になっていると発表した。被災から9日目を迎えて救援や捜索活動が進んでいるが、死者・行方不明者数は計5000人を超えた。

 オーストラリア、米国、イタリアなど外国人の犠牲者も次々確認されている。英政府も「数人の英国人が行方不明」と発表した。日本の外務省によれば、被災地周辺に住んでいた日本人31人の安否が確認されていない。

 一方、国家災害対策本部によると、避難者数は395万人。9割以上が避難センター以外で避難生活を送っている。食料は足りず、衛生環境が悪い中で野宿を強いられている人も多い。

 最大の被災地レイテ島のタクロバン市内などでは、日本をはじめ各国の人道支援活動もあって食料や薬が被災者に届くようになってきた。しかし、遠隔地にある被災地の多くでは、道路復旧の遅れで物資輸送が依然難航。深刻な食料不足が続いているという。

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大統領「備え不十分」=地方当局を批判―比台風
時事通信 11月18日(月)9時17分配信

 【セブ(フィリピン中部)時事】フィリピンのアキノ大統領は17日、台風30号被災地の一つ、サマール島ギワンを訪れ、多くの地方当局で災害への備えが不十分だったことが被害拡大を招いたと批判した。地元メディアが18日報じた。

 アキノ大統領は「(責任者の一人である)大統領なので怒る権利はないが」と前置きしつつ、地元当局の準備不足や対応の遅れを非難した。

大統領はこれより先、地方当局者が自分たちの家族の避難を優先したため、避難誘導が混乱したとも指摘したという。

 大統領自身に対しては初動の遅れを批判する声が強いが、責任を丸ごと地方当局に転嫁した格好だ。

 台風直撃から10日以上が経過し、自衛隊を派遣した日本をはじめ各国の支援もあって被災者への救援活動は加速してきた。ただ、遠隔地などでは引き続き深刻な食料不足が続いている。 

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中国国内からも人的貢献求める声…比に医療隊
読売新聞 11月17日(日)19時2分配信

 【北京=五十嵐文】中国外務省は16日、台風で大きな被害を受けたフィリピンで支援活動を行うため、「緊急援助医療隊」を派遣すると発表した。

 条件が整い次第、被災地に向かう。

 中国はこれまで、中国赤十字会と合わせて20万ドル(約2000万円)の資金援助と、毛布など1000万元(約1億6000万円)相当の物資を提供すると表明していたが、人的支援を発表したのは初めて。

 フィリピンでは、自衛隊や米軍などが大規模な支援を展開している。こうした中、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報が15日付社説で「中国もフィリピン救援で軍艦を派遣すべきだ」と主張するなど、軍隊を含む人的貢献を求める声が出ていた。

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フィリピンの台風被災者、日曜礼拝で祈り
AFP=時事 11月17日(日)19時7分配信

【AFP=時事】フィリピンでは17日、超大型の台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)の被災者らが、台風で損壊した各地のカトリック教会で日曜礼拝に参加した。 

 沿岸部が記録的な強風と津波のような高潮で壊滅し、数千人が死亡してから9日が経過する中、被災者らは荒廃した土地で生き延びるために強いられている苦しみから逃れて祈りをささげた。

 台風30号に襲われたサマール(Samar)島ギワン(Guiuan)では、400年の歴史を持つ無原罪懐胎教会(Immaculate Conception Church)が半壊し、中庭で営まれた日曜礼拝に約300人が出席した。


 フィリピンはスペインによる植民地支配の名残で、人口約1億人のおよそ80%がカトリック信徒。台風で甚大な被害を受けた同国中部の島々では、住民らが揺るぎない信仰を示している。

 特に被害が大きかったレイテ(Leyte)島タクロバン(Tacloban)では、124年の歴史があるサント・ニーニョ教会(Santo Nino Church)の屋根が強風で飛ばされたものの、数百人の信徒が礼拝に集まり、洪水に漬かった信徒席に着座した。

 この日フィリピン政府が発表した死者は3681人、行方不明者は1186人。ただ、国連(UN)などの緊急支援要員らは、600キロの範囲に広がる被災した島々を全面的に調査すると、今後数か月で死者が大幅に増加するのは避けられないと語る。

 最悪の被害想定が現実になった場合、今回の台風は5000~8000人が死亡した1976年のモロ湾(Moro Gulf)津波を上回り、フィリピン史上最悪の自然災害になるとみられる。【翻訳編集】 AFPBB News

    (ヤフーニュースからです)

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8時間漂流し3日間歩く 漁師、葬儀後に生還 レイテ島
朝日新聞デジタル 11月18日(月)11時43分配信

 【バセイ=佐々木学】フィリピン中部で台風30号の高波にさらわれながら8時間漂流し、3日歩き続けて故郷に帰り着いた男性がいる。ロンジョ・ボレチェさん(44)。葬儀を済ませていた家族は生還を「奇跡のよう」と喜んでいる。

  レイテ島の東約10キロに浮かぶ小島プヌブルで漁師をしているロンジョさんは、台風が上陸した8日午前8時ごろ、高波で家ごと流された。近くを流れていたがれきの木材にしがみつき、足を絡め、上着で体と結びつけた。

 暴風で何度も浮いたり沈んだり、回ったり。約8時間後の午後4時、気を失いかけたところで動きが止まった。砂と海水が入り目があかない。

「ここはどこだ。俺は誰だ」。もうろうとする意識の中、両手でまぶたをこじ開けると、見覚えのある管制塔が見えた。レイテ島の主要都市タクロバンの空港だ。「生き延びたのか」。

プヌブル島から10キロも離れたところに漂着していたのだ。裸足で歩き出すと、街はめちゃくちゃになっていた。
.朝日新聞社

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