ウクライナ情勢 7月26日~7月28日 衝突激化、墜落現場に入れず

 ウクライナ情勢 7月26日~7月28日 衝突激化、墜落現場に入れず

 

撃墜直前「小鳥が1機」…親露派の通話記録公開

読売新聞 7月26日(土)11時34分配信
 

 【キエフ=三好益史】
ウクライナ保安局は25日、同国東部で、マレーシア航空機が撃墜される直前に傍受したとする親ロシア派武装集団のものとみられる通話記録を公開した。

 保安局によると、通話記録は、マレーシア機がレーダーから消える2分前の17日午後4時18分のものという。

武装集団のメンバーとされる男が「小鳥(航空機)が飛んできた。1機だ」と報告し、ロシア軍の特殊部隊員とみられる男が「偵察機か大型機か」と尋ねると、「高度が高くて、雲でよく見えない」と返答している。

 その後、特殊部隊員とみられる男は「指揮官に報告しろ」と命じた。

保安局は、この直後にマレーシア機が撃墜されたとしており、武装集団が撃墜した可能性が高いと改めて主張している。

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ウクライナの親露派、博物館の戦車など略奪 実戦に投入?

AFP=時事 7月27日(日)15時7分配信


【AFP=時事】ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)市にある博物館に展示されていた第2次世界大戦(World War II)時代の戦車1台と榴弾(りゅうだん)砲2門が、25日までに親ロシア派武装集団によって略奪された。

【写真】博物館から奪った戦車の上に座る親露派

 博物館前の詰所にいた警備員は、輸送許可書を携帯した武装集団が戦車などを大型トラックに載せて運び去ったと、当惑を隠せない様子で語った。

警備員は匿名を条件に「(武装集団は)損傷の程度が最も小さい戦車を奪った。

戦闘に使うのではないかと思う」とコメントした。

 通常は大勢の入場者でにぎわっている博物館だが、AFPの記者が訪れた25日は閑散としていた。息子を連れて来ていた父親はあっけに取られながら「信じられない。

博物館の展示物まで盗んでいるなんて」と語り、展示されている戦車の砲塔にぶら下がっている息子の写真を撮影していた。

 3か月前からウクライナ軍との戦闘を続けている親ロ派武装集団が旧式の武器を調達しようと試みたのは今回が最初ではないとみられる。

今月初め動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」には、ドネツク州コスタンチノフカ(Kostyantynivka)で数十年間モニュメントとして台座に置かれていた第2次大戦時代のスターリン(Stalin)重戦車が砲弾を発射しているとされる動画が投稿された。

 武装集団のこうした戦術が一部で嘲笑の的になっている一方、戦闘が収まる気配は依然として見られず、武装集団の拠点であるドネツクとルガンスク(Lugansk)では激しい衝突が続いている。【翻訳編集】 AFPBB News

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もうたくさんだ介入を…撃墜で対露反発強める蘭

読売新聞 7月27日(日)10時4分配信

 

 【アムステルダム=青木佐知子】

 

マレーシア航空機撃墜事件で190人以上の犠牲者を出したオランダで、ロシアに対する反発が強まっている。

 
 

 ロシアは主要な貿易相手国だけに、オランダは欧州連合(EU)の対露制裁強化には慎重な姿勢を示してきたが、国内ではウクライナ東部への派兵を求める声も出始めている。

 
 

 森に囲まれた中部ヒルフェルスムの軍施設前。身元確認のために犠牲者の遺体が運び込まれる中、多くの市民が花束を手に駆けつけた。

 
 

地元のヤン・バンケ・コステンホフさん(61)は「真相究明のため、ロシアには厳しい対応をとるべきだ」と憤りつつ、こう付け加えた。

 
 

「オランダは小さな国。他国と協力して解決策を探るしかない」

 
 

 オランダのルッテ首相は事件後、「まずは遺体を帰国させよう」と繰り返し、外交的圧力の模索より、遺体の移送と身元確認を優先する姿勢を示してきた。

 
 

速やかな移送には、墜落現場を実効支配する親ロシア派集団の協力が不可欠なため、自重した形だ。

 
 

 オランダにとってロシアは欧州や中国に次ぐ5位の輸入相手国。

 
 

制裁強化は、自国経済にも打撃を与えかねないというジレンマも抱える。オランダ最大のロッテルダム港の貨物取扱量のうち、ロシアは約15%を占めるほか、租税回避でオランダに拠点を置く露企業も多い。

 
 

 英・オランダの石油メジャー「ロイヤル・ダッチ・シェル」は、ロシアの資源開発事業に出資し、クリミア併合問題の最中の4月、経営者がモスクワでプーチン大統領と会談し、欧州のひんしゅくを買った。

 
 

 オランダ国際関係研究所のルイス・ファン・シャイク上級研究員は、「貿易国オランダは、伝統的に『政治と経済は別』という外交路線をとってきたが、今回の事件で軌道修正を迫られている」と指摘する。

 
 

 九州ほどの面積に約1600万人が暮らすオランダで、事件の衝撃は大きく、強硬策を促す声もくすぶる。地元紙テレグラフは「もうたくさんだ 介入を!」との見出しで、北大西洋条約機構NATO)のウクライナ東部への介入を訴えた。

 
 

同紙は25日、現場捜査が難航した場合、政府が派兵を検討していると報じた。

 
 

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こんにちは。

 
 

マレーシア機の現場へ派兵も検討して

いるようですが、当然でしょうね。

 
 

普通の人間感覚からしても証拠を隠されたり、

調査を妨害されると許せないという気持ちに

 
 

なります。それが、撃墜されて多数の人命が

失われたのに、撃墜した者すらはっきりしない、

 
 

撃墜の現地には妨害しそうな武装集団が

いるという状態では、兵力を準備する

 
 

必要があると考えても当然ですね。

こんなことがいいということではないのですが、

 
 

異常な状況下でも、ミサイルのシステムによって

起きた、起こされた、大惨事なのでそれを

 
 

徹底的に解明しなければいけないと考えるのは、

現代のまったく普通の人間感覚でしょうね。

 
 

報道ではオランダの子供達がたくさん

この飛行機に乗っていたとのことです。

 
 

現地ではまだ戦闘は続いています。

まだまだ武器に関係ない人の犠牲が

出るかもしれません。

 
 

ロシア人を守るという大儀はだんだんと

通用しなくなるのではないでしょうか。

 

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ウクライナ東部で戦闘激化 住民14万人がロシアへ避難

CNN.co.jp 7月27日(日)14時32分配信


★★★(CNN) 政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘が続くウクライナ東部情勢に関連し国連難民高等弁務官事務所UNHCR)は27日までに、ロシア側に避難したウクライナ住民はこれまで計14万1972人に達したと報告した。

ロシアの移民当局がまとめた今月22日時点での統計を基にしている。このうち4万1000人以上が亡命を求めたとされる。

UNHCRによると、ウクライナの国内避難者の数は同22日時点で計10万1617人を記録した。

親ロシア派部勢力の主要拠点である東部ドネツク市の北部では25日夜から26日にかけて戦闘が激化。南部へ向かう道路は退避する住民の車で渋滞した。

ロシアのインタファクス通信は、越境してロシア側に逃れる住民が劇的に増えたとも報じた。

ドネツク市で取材に当たるCNN記者は、市内に残る親ロシア派勢力を掃討するためウクライナ軍が包囲網を縮めていると報告した。

一方、ロシアの緊急事態省は26日、ウクライナ住民4600人が過去24時間内に、ロシア内に設けられた臨時避難所に新たに入ったと述べた。インタファクス通信が伝えた。

この種の避難所に身を寄せるウクライナ住民らは3万1000人を超えたとも報告した。同省の報道担当者は、新たな臨時避難所を1日で20カ所に開設したとも主張、これら避難所の総数は433に達したとも指摘した。

避難所の滞在者のうち1万1000人以上が子どもとしている。

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犠牲者1人目の身元確認=外国チーム、戦闘で現場入れず―マレーシア機撃墜

時事通信 7月27日(日)16時43分配信


 【モスクワ時事】ウクライナ東部ドネツク州のマレーシア航空機撃墜事件で、オランダ法務省は26日、死亡した乗客乗員298人のうち最初の1人の身元を確認したと発表した。

声明によると、確認されたのはオランダ人だが、それ以外の情報は家族ら以外に通知されない。

 収容された少なくとも227人の遺体は、オランダでの検視のため、26日までに順次ウクライナ東部ハリコフから移送された。

専門家チームによってDNA鑑定などが行われるが、全ての確認には数カ月かかる見通し。

 欧州安保協力機構(OSCE)などによると、墜落現場の周辺地域では27日、ウクライナ軍と親ロシア派の戦闘が続いており、砲撃音が聞こえた。

多数の犠牲者が出たオランダとオーストラリアのチームが現場入りする予定だったが、急きょ取りやめた。

 現場でまだ見つかっていない遺体も多いとされる。一帯は、マレーシア機をブク地対空ミサイルで撃墜した疑いがある親ロ派が支配するが、今後オランダや豪州の警官などが本格的に展開し、捜索や調査を続ける。

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ウクライナ東部の衝突で13人死亡 墜落現場に調査団入れず

CNN.co.jp 7月28日(月)11時48分配信

 


ウクライナドネツク(CNN) ウクライナ東部のゴルロフカで27日、親ロシア派の武装勢力ウクライナ政府軍が衝突し、地元当局によると子ども2人を含む少なくとも13人が死亡した。

この影響で、マレーシア航空機の墜落現場調査のため待機していた調査団は、再び現場への立ち入りを阻まれた。

今回の衝突についてウクライナのテロ対策当局は、武装勢力ゴルロフカの住宅地でロケット弾を使っていると述べたほか、ウクライナ政府は市民の犠牲を避けるため市街地での砲撃は行っていないと強調した。

ゴルロフカは政府軍が包囲しており、武装勢力側の司令官はCNNの取材に対し、同勢力はゴルロフカの街を守っていると話した。

ウクライナの国防当局などによると、4月7日からの戦闘で兵士少なくとも332人が死亡し、負傷者は約1300人に上る。
一方、マレーシア航空の旅客機が7月17日に撃墜された事件では、欧州安保協力機構(OSCE)の調査団が墜落現場調査のため現地入りしている。

マレーシアのナジブ首相は27日、調査団の警護のため国際警察が現地入りすることを親ロシア派勢力が認めたと発表した。一方で、治安状況が安定せず調査団がまだ墜落現場に到達できていないことを「深く憂慮する」とした。

ウクライナの治安当局によると、墜落現場は27日現在も、武装勢力の制圧下にあるという。

OSCE幹部は記者団に対し、調査団は砲撃音が聞こえたため墜落現場に向かう道路上で待機していると述べ、武装勢力や政府と接触して28日に再び現場到達を試みると語った。


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 駅に空爆・バスは銃撃、誘拐も…ウクライナ東部

読売新聞 7月28日(月)8時8分配信

 

 【ドニエプロペトロフスク=田原徳容】

「戦闘が激しくなっていて通過できない区間がある。危険地帯を避けて本来の線路ではない貨物線などを走っているが、どこまで行けるかはわからない」。

 ウクライナ東部ドネツクに向かう夜行列車の車掌は、刻々と入る戦況を伝えた。

 墜落現場を取材するため、26日夜、キエフから夜行列車に乗った。電気機関車が牽引(けんいん)する14両の客車には約200人の乗客。 
 

ドネツク市やその近郊の住人が多い。車掌によると、前日の同じ列車は、ドネツクの数駅手前で運行を打ち切り、乗客を強制下車させたという。

 列車内からドネツク在住の男性(44)に電話をかけた。「爆撃や銃撃の音が増えている。店はシャッターを下ろし、住宅の窓ガラスが割れ、車が焼け焦げている」。

 

ドネツク在住の別の女性は「大勢の人が死んだといううわさを聞いた。市内から逃げる人たちの車で道路は大渋滞している」と語り、ドネツク出身でキエフのホテルに勤めるユーリーさん(29)は「ほとんどの親戚や友達がドネツクを出ていった」と話した。

 ドネツクの隣ルガンスクでは鉄道駅空爆され、避難住民を乗せたバスが銃撃されたという。26日には武装集団が児童養護施設に押し入り、乳児から16歳までの61人をさらった。ウクライナ当局は「ロシアに連れて行くつもりだ」との見方を示した。

 

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マレーシア機の遺品引き渡し=親ロ派、オランダに―ウクライナ

時事通信 7月28日(月)5時30分配信

 

 【モスクワ時事】

 

ウクライナ東部ドネツク州で乗客乗員298人が死亡したマレーシア機撃墜事件で、現場を支配する親ロシア派「ドネツク人民共和国」は27日までに、犠牲者の遺品を列車に積載し、最大の犠牲者を出したオランダの当局に引き渡した。

 

 撃墜後、乗客乗員の所持品や荷物などは機体と共に現場に散乱。親ロ派が許可なくパスポートを回収して映像をインターネット上にさらしたり、クレジットカードを略奪したりしたと伝えられ、遺族らの怒りを買っていた。

 

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ウクライナ>「これが露からの越境砲撃の証拠写真」

毎日新聞 7月28日(月)11時9分配信


 ◇米情報当局、衛星写真4枚を公表

 【ワシントン及川正也、和田浩明】米情報当局は27日、ロシアからウクライナの軍部隊への越境砲撃や、ウクライナ内部で親ロシア派武装勢力がロシアが提供した重砲を使用している「証拠」だとする衛星写真4枚を公表し、対露批判を強めている。

また米露外相ウクライナ情勢を巡り協議したが、主張の隔たりが大きく、早期の事態進展は難しい状況だ。

【風に揺れる白い布】遺体が見つかった場所、あちこちに

 写真はいずれも米国の民間衛星が、今月21~26日にウクライナ東部のロシア国境地帯を撮影したもの。

米情報当局の分析によると、25、26日に撮影された写真では、ロシア側に多連装ロケット砲をウクライナの方向へ向けて発射した痕跡が残っており、ウクライナの軍部隊付近にロケット砲の着弾痕があるという。

23日にも同様の写真が撮影されていた。

 ロシア側からの越境砲撃について、米統合参謀本部のデンプシー議長は24日、「他の主権国家内で軍事力を行使するというロシア政府の意識的な決断」であり、第二次大戦以来のことだと重大性を指摘、厳しく警告した。

 ケリー米国務長官は27日、ロシアのラブロフ外相ウクライナ情勢について電話で協議した。

国務省高官によると、ケリー長官は、ロシア軍からウクライナ東部の親ロシア派地域への「重火器の搬入や、ミサイルや迫撃砲による攻撃」をやめるよう要求。

同高官は、ロシアからの重火器が紛争に使用されていることを否定するラブロフ外相の主張をケリー長官が「退けた」と強調した。

 これに対し、ロシア外務省は両外相ウクライナにおける早期の停戦と和平交渉開始について一致したと説明している。

 一方でウクライナ東部では、政府軍と親露派の戦闘が激化している。

27日には撃墜事件で多くの犠牲者を出したオランダとオーストラリアの調査団が墜落現場入りを予定していたが、持ち越しとなった。

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娘一家失った93歳男性が「失意の死」、マレーシア機撃墜

2014年07月28日 15:19 発信地:ハーグ/オランダ

 
ウクライナ・マレーシア機・現場.PNG

【7月28日 AFP】ウクライナ東部の親ロシア派が支配する地域で起きたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の墜落による犠牲者は乗客乗員298人にとどまらない──同便の墜落で、孫2人を含む自分の娘の家族を失った93歳の男性が「言い表せないほど深い悲しみによって」亡くなった、と遺族が話した。

 オランダの地方紙デ・ステントール(De Stentor)の電子版の死亡欄に載せられた遺族の話によると、22日に亡くなった同国北部の街ローデン(Roden)のヘンドリク・パーム(Hendrik Palm)さん(93)はMH17便の墜落で、同じくローデンに住んでいた一人娘のエルラ・パームErla Palm)さんとその夫のロブ・バンデルリンデ(Rob van der Linde)さん、2人の子どものメレルさん(17)とマルクくん(12)の一家4人を失っていた。エルラさんたちは家族で休暇を過ごすためにマレーシアに向かっていた。

 MH17便に乗っていた乗客乗員のうち193人はオランダ人で、ウクライナの親ロシア派が支配する地域から遺体の第1陣が前週23日、オランダに到着した際には全土で黙とうが捧げられた。(c)AFP

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MH17墜落現場への部隊派遣は「非現実的」、オランダが計画中止

AFP=時事 7月28日(月)9時31分配信


【AFP=時事】
オランダ政府は27日、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域にあるマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便墜落現場の保全を目的とした国際武装部隊の派遣計画について、同地域で続く紛争に引き込まれる恐れがあるため中止すると発表した。

【写真特集】ウクライナのマレーシア機墜落現場

 MH17便墜落の調査を主導しているオランダ当局は、オーストラリアとともに武装部隊の派遣を計画していた。

だが、マルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は、ハーグ(Hague)での記者会見で、「この地域での国際作戦で軍事的優位を得るのは、われわれが出した結論によると、非現実的だ」と表明。

墜落現場周辺での親露派武装勢力の存在や、同勢力を支援しているとの疑いがかけられているロシアとの国境に現場が近いことを指摘した上で、「ウクライナの紛争に直接関与する国際的軍事作戦は、現実の危険をともなうという結論に、各国のパートナーらとともに達した」と述べた。

 現場近郊の町々は激しい爆撃に揺さぶられており、オランダとオーストラリアの政府当局者の非武装チームも、27日の視察計画を断念した。

ウクライナに派遣されている欧州安保協力機構(OSCE)監視団のアレクサンダー・フグ(Alexander Hug)副団長は、小規模な調査団が状況評価のために現地を訪れたが、重火器を目撃し「安全上の理由で」視察を断念したことを明らかにした。

 墜落現場では、夏の太陽の下、MH17便に搭乗していた298人の犠牲者の遺体の一部が放置されたままとなっている。

現場周辺ではウクライナ政府軍と親露派の双方が停戦を宣言しているが、調査員らはこれまでのところ、安全上の懸念が原因で散発的にしか現場を訪れていない。

ウクライナのパブロ・クレムキン(Pavlo Klimkin)外相ツイッターTwitter)上で、同国政府は「MH17墜落現場の周辺40キロでの一方的な停戦に尽力している」が、「テロリストたちが犯罪の証拠を破壊している」と述べ、親露派を非難した。
【翻訳編集】 AFPBB News

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ウクライナ東部、親ロ派との戦闘でマレーシア機撃墜調査が困難に

ロイター 7月28日(月)12時36分配信
 

 


ドネツクウクライナ) 27日 ロイター] -
 
ウクライナ東部で繰り広げられている同国軍と親ロシア派との戦闘により、撃墜されたマレーシア機の調査が一段と困難になっている。

欧米はウクライナ危機をめぐり、ロシアへの追加制裁を準備している。

欧州安全保障協力機構(OSCE)の監視団は、安全上の懸念からマレーシア機墜落現場を27日に訪れる計画を断念したと発表。

戦闘で墜落現場が乱される恐れがあると指摘し、マレーシア機撃墜の真相究明が困難になるとの懸念が高まっている。

OSCEの報道官によると、監視団は28日に再度現場への訪問を試みるという。

墜落現場は依然として親ロ派が掌握しているが、ウクライナ軍が奪還に向けて進撃している。

ウクライナ東部では27日、少なくとも5つの地域で戦闘が起き、ドネツク州当局者によると、ゴルロフカにおける戦闘では13人が死亡した。

一方、ロシアのラブロフ外相と米国のケリー国務長官は27日、電話会談を行い、ウクライナ東部の即時停戦の必要性で一致した。ロシア外務省が声明を発表した。

国務省によると、ラブロフ外相はロシア側からの重火器の供給が戦闘を助長させているとの見方を否定したが、ケリー長官はこれを認めず、同外相に対して「ロシアからウクライナへの武器流入を食い止めて砲撃を停止し、緊張の緩和に貢献」するよう求めた。

 

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ウクライナ乳製品を禁輸=EU協定受け「制裁措置」―ロシア

時事通信 7月28日(月)16時15分配信

【モスクワ時事】


ロシアのプーチン政権は28日から、ウクライナ産の牛乳やチーズなど乳製品の輸入を禁止した。

「ロシアの衛生基準を満たしていない」というのが理由だが、ウクライナ側は「品質に問題はない」と反論。

政治的意図に基づく不当措置だとして世界貿易機関(WTO)への提訴も辞さない構えだ。

 ウクライナのポロシェンコ政権は6月、欧州連合(EU)と自由貿易協定(FTA)を柱とする連合協定に署名した。

残る最高会議(議会)の批准を妨害しようと、ロシアは「自国経済の保護措置を取らざるを得ない」(メドベージェフ首相)と警告。

事実上の対ウクライナ経済制裁を発動することを宣言していた。

 ロシアは既に、ウクライナ産のジャガイモや豚肉のほか、ポロシェンコ大統領が経営する製菓会社「ロシェン」のチョコレートの輸入を禁止。

連合協定が批准されれば、さらに食品全般の禁輸に踏み切ることを示唆している。

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露、ウクライナ産乳製品の輸入禁止…対抗措置か


読売新聞
 7月28日(月)21時30分配信

 【モスクワ=田村雄】

ロシアの農業衛生当局は28日、ウクライナ産の牛乳やチーズなどの乳製品の輸入を禁止した。

 ロシアが定める衛生基準を満たしていないというのが理由としている。

だが、ウクライナが6月、欧州連合(EU)と自由貿易を柱とする「連合協定」の経済条項に署名したことに対し、ロシアが対抗措置を取ったとの見方もある。

 すでにロシアは、ウクライナ産のジャガイモや豚肉などに加え、ポロシェンコ大統領が経営する製菓会社が製造するチョコレートの輸入を禁止。

今後さらに対象品目が増える可能性も指摘されている。

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混迷するウクライナ情勢で注目 「親ロシア派」とはどんな人たち?

THE PAGE 7月28日(月)18時0分配信


 ウクライナ情勢が流動化して以来、「親ロシア派」という言葉を耳にする機会が増えました。

ウクライナ東部の分離独立の動きが活発化した際や、最近ではマレーシア機墜落の件でもクローズアップされています。

 

親ロシア派が拠点とするウクライナ東部はロシアと隣り合う場所にあります。親ロシア派とは、いったいどんな人たち、勢力なのでしょうか。

【動画】ウクライナ危機で注目 「クリミア戦争」とは?

 
「親ロシア派」と「東ウクライナ住民」
 

 「親ロシア派」の中核は、今回ロシアから送り込まれた武装分子だといいます。

 

クリミアで成功した、「地元住民が希望するからロシアに併合する」という手法を、東ウクライナでも使うことを狙っていたのでしょうが、東ウクライナ住民は全員がロシア併合を求めているわけではないので、現在は孤立した暴力集団と化しています。


 その核にはロシア軍の諜報機関員がおり――例えば親ロシア派が作った自称「ドネツ人民共和国」の国防相ストレリコフ――、その周囲にはロシアで募集された、あるいは自分の意志でロシアからやってきた右翼的な青年達、更に地元ウクライナの他都市で募集された青年たちが加わっています。

 

彼らの指揮系統は一本化されておらず、統制が取れておりません。

 「親ロシア派」は東ウクライナの都市をいくつか制圧していましたが、ウクライナ政府軍の攻撃を受けて撤退、現在は中心都市ドネツクとその周辺を死守しています。

 

マレーシア機撃墜は、彼らの勢力範囲で起きたわけです。

 東ウクライナの地元住民というのは、ロシア語を母語とする者が約50%、国勢調査で自らを「ロシア人」と申告する者も平均30%程になっています。

 

しかし、ロシア語を話して「ロシア人」だからロシアとの併合を求める、ということにはなっていません。台湾人が中国との合併を忌避するのと同じです。

 東ウクライナの「ロシア人」の中には、戦乱と農奴制の中世ロシアを逃げ出して、ここで自営農となったコサックの子孫がいます。

 

また近世になってロシア本土から移住してきたロシア人も、工業化が進んだ東ウクライナでの生活に落ち着いており、ロシア本土に親戚を持ちながらも、ロシアとの併合は望んでいません。

 

因みに地元住民の宗教は「ロシア正教」が殆どですが、教会組織はモスクワ系とキエフ系に分かれています。

 

中東とは異なり、宗教は紛争の原因とはなっていません。

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プーチン大統領の思惑は?
 

 では、プーチン大統領は「親ロシア派」をなぜ支えているのでしょうか。彼は、東ウクライナの併合までは目指していません。

 

人口200万のクリミアと違って、1500万程の人口を抱える東ウクライナを併合すれば、ロシアの財政は破綻するでしょう。

 

また西側の経済制裁が本格化すれば、原油・ガスの輸出収入に依存して繁栄を演出してきただけのプーチン大統領政権はひとたまりもないからです。

 プーチン大統領は、東ウクライナの併合を狙って暴走しがちな「親ロシア派」を抑えるのに苦労してきました。

 

「親ロシア派」は今でも統制が取れておらず、その象徴がマレーシア機撃墜事件だったと言えます。

 

それでもプーチン大統領が「親ロシア派」を見捨てないのは、使用価値を認めているからです。

 それは、東ウクライナに拠点を確保しておかないと、西側がウクライナを完全に抑え、NATO加盟の方向に持って行ってしまう。

 

そうなれば、ロシアの天敵NATOの軍がロシア国境に接して配備され、ロシアの政権転覆もしかけやすくなる。

 

従って東ウクライナに拠点を確保しながらウクライナ政府、そして西側と交渉して、東ウクライナを「緩衝地帯」(例えば非武装地帯にするなど)にしたい――このような思惑です。

 ロシア正規軍は、東ウクライナの親露勢力にあからさまな支援はできません。

 

プーチン大統領は、親ロシア派勢力とは無縁を装っています。関係を認めれば、西側が制裁を強める口実にするからです。

 

ロシアのマスコミは、マレーシア機撃墜がウクライナ当局によるものであることを国民に吹き込んでいます。

 このようなプーチン大統領を西側は強く指弾していますが、親露勢力もプーチン大統領が本気で支援してくれないとして怒り、恨みを表明するようになっています。

 

指導者の宿命として、プーチン大統領は外国からも手勢からも非難されているわけですが、クリミア併合で盛り上がったロシア大衆のプーチン大統領支持はまだ退潮しておりません。
  (河東哲夫/Japan and World Trends代表)

 

  (ヤフーニュース 国際総合からです)

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こんにちは。

 

「親ロシア派」について分かりやすい解説ですね。

統制が取れていない、と言うことです。

 

先日の記事、

<EU>対露追加制裁を発動 プーチン氏周辺、狙い撃ち

を参考にすると分かりやすいかもしれません。
 
チェチェン共和国首長で、ウクライナ東部の親露派武装集団に義勇兵を送っているとされるカディロフ氏も制裁対象となった。」

ウクライナ東部の親露派組織「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」など18団体が制裁リストに追加された。」
 

といった、記述があります。

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近隣の村民に心的外傷―マレーシア機墜落現場


ウォール・ストリート・ジャーナル
 7月28日(月)15時27分配信

 【ペトロパブリブカ(ウクライナ)】

マレーシア航空MH17便が撃墜される以前でさえ、ウクライナ軍と親ロシア派との戦闘は、この小さなペトロパブリブカ村の村長に多くの難題を突き付けていた。

 村長の名前はナタリャ・ボロシナ氏(43)。彼女は村役場職員の給与も、年金も、公共料金も払えない状態だった。

キエフにあるウクライナ政府からの資金が凍結されたためだ。高校時代からの恋人である夫が働く炭鉱は閉鎖同然で、戦闘は徐々にこの村に迫ってきていた。

 そんななか、旅客機が撃墜された。村役場の向かいの木には、落ちた旅客機の客室の2列目の手荷物入れがはさまっている。

正方形の窓がある小屋の庭と裏庭には、旅客機に積まれていたスーツケースと衣服がある。

 墜落の時、村人たちはとっさに地下に逃げ込んだ。爆撃かと思ったのだ。近隣の村の住人は世界の終わりが近づいていると思い、教会に逃げ込んだ。

ボロシナ村長の同僚は、落ちてくる旅客機の貨物倉に当たりそうになって叫び声を上げた。

数日後、村長はオフィスのとなりの低木地で男性の下半身を見つけた。それ以降、村長はほとんど眠れなくなった。

 ボロシナ村長は「私は、力強く、自信を持ち、落ち着いているように見せる必要があると分かっている。村民のためでもある」と述べた。

彼女の手はあれから1週間たっているにもかかわらず、まだ震えていた。彼女は「しかし、仕事中でないときは、自宅で枕に顔を埋めて泣いている」と話した。

 MH17便ボーイング777型機の撃墜は、乗員と乗客298人が死亡したことで世界に衝撃を与えた。また撃墜は地政学的な危機のきっかけにもなった。

しかし、この撃墜事件はロシアとの国境から30マイル(約48キロメートル)ほど離れたウクライナの3つの村に恐怖にもたらし、村々をまひさせた。

その後、外部から、村人たちに救いの手を差し伸べに来た人はほとんどいない。

 墜落現場から大半の遺体は撤去されているものの、3つの村の合計約6500人の村人たちは、見た光景にショックを受けて心に傷を負い、村々に散乱している航空機の残骸や乗客の持ち物に圧倒されたままだ。

他の人々の生の断片が、村人たち自身に亡霊のようにつきまとっているのだ。

 ペトロパブリブカ村から約3キロ離れたRozsypne村には、同機のコックピットと数十の遺体が落下した。

遺体の一つは、ある村民女性の自宅の屋根を突き破った。近くの野原では、座席に固定されたままのパイロットが客室乗務員の横で息絶えていた。

 3番目のグラボベ村の近くには、エンジン、着陸装置、それに翼のこげた残骸が火の玉になって落下した。それとともに少なくとも70体の遺体が一斉に落ちてきた。

 墜落後1週間たった25日の時点でさえ、グラボベ村とペトロパブリブカ村の間の野原では、「くまのプーさん」のぬいぐるみが置き去りになっている。

ツルゲーネフの小説「父と子」のオランダ語版のページは太陽の光で色あせてきている。

 地上の村人に死者は出なかったが、彼らは次に何を目の当たりにしてしまうかと思い、恐怖を感じている。

残骸をどうすべきかをボロシナ氏ら3つの村の村長に伝えてきた事故処理の専門家は一人もいない。

 キエフにいるウクライナ政府当局者は、親ロシア派との戦闘のためにおおむね連絡が途絶えている。

地元の当局者や警察は、親ロシア派が乗っ取ったために混乱しているし、外国の政府当局者は動きが遅いか、連絡が取れないかのどちらかだ。

カネもない。オランダ主導の事故調査チームはまだ現場に到着していない。

 ボロシナ村長は「われわれは何をすべきか、どう行動すべきかを尋ねたが、誰も何も言ってこない」と話す。

同村長は、ペトロパブリブカ村で育った元数学教師だ。同村長は、フォーマルな紫色のドレスを着て、墜落現場近くに立ち、途方に暮れていた。

しかも、自分自身をコントロールしているイメージを見せようと努力しながら、だ。

 ボロシナ村長は、ボランティアを募ったほうが良かったかもしれないと言う。

墜落現場の一部を封鎖し、乗客の持ち物を特定の方法でまとめ、航空機の残骸を1カ所に集めるなどの作業のためだ。

だが同時に、専門知識がないため、何か悪いことをしてしまうのが怖い、と彼女は話している。

 彼女は、地元の住民が犠牲者の持ち物の一部を盗んだことが示唆ないし報道されたことに腹を立てている。

彼女の夫は、炭鉱労働者たちの仲間と一緒にボランティアで遺体を探していた。

彼らは紫色の手袋をはめ、担架のようなもので遺体を運び、袋に収めていた。

 ボロシナ村長は「夫にとって、(そうした遺体収容作業の様子を)話すのもつらいことだ」と述べ、「彼は大きくて力強い人だが、いまだに目に涙を浮かべる」と話した。

 24日には、ある老女が涙を浮かべてボロシナ村長のオフィスに現れ、人形を村長に手渡した。

人形のシャツにはピンク色の糸で「エマ」という名前が刺しゅうされていた。

ジャガイモの収穫をしようとしたところ、ジャガイモの代わりにこの人形が出てきたという。

 ボロシナ村長は、人形を紫色のポリ袋に入れ、乗客の持ち物が積まれた大きな山の一番上に置いている。乗客の持ち物は毎日見つかる。

スーツケース、財布、USB(周辺機器接続)コードなどだ。

 ボロシナ村長は「私たちは保管している。待っている」と述べた。

彼女は、エマを持ち主の家に帰してあげようと心に誓っている。

By PAUL SONNE, MARGARET COKER and ALEXANDER KOLYANDR

      
(ヤフーニュース 国際総合からです)

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お願いだ…第1次大戦から百年、法王が平和訴え

読売新聞 7月28日(月)18時47分配信

アムステルダム=青木佐知子】

ローマ法王フランシスコは27日、第1次世界大戦の開戦から100年となるのに合わせ、「過去の過ちを繰り返してはならない」と訴えた。

 バチカンのサンピエトロ広場で、集まった信徒や観光客に向けて語った。

 法王は、戦闘の続くパレスチナ自治区ガザやウクライナイラク情勢に触れた上で、
「戦争によって全てが失われる。平和によって失われるものは何もない。戦争をやめよう。お願いだ」と語りかけた。

 第1次世界大戦は1914年7月28日、オーストリア・ハンガリー帝国セルビアに宣戦布告して始まった。

欧州全体を巻き込む戦争になり、1000万人以上が犠牲になった。

  (ヤフーニュース 国際総合からです)
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こんにちは。

この記事は、ローマ法王のお言葉ですが、
前ページの悲しい記事は、こういった方々の

お話でも墜落現場の人々に届けば・・・
と思ったのですが。

現地の状況はもっと厳しいかもしれません。
何をしゃべっても、何をしても、咎めを受ける

状況かもしれません。人として正常なことが
できない状況と想像してですが、法王の

「お願いだから」の言葉は身にしみます。

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ウクライナ軍、マレー機墜落現場に迫る 調査団近づけず


朝日新聞デジタル
 7月28日(月)23時53分配信

 ウクライナの国家安全保障防衛会議は28日、親ロシア派武装勢力に対する制圧作戦を進める軍が、同派支配下のマレーシア機撃墜事件の墜落現場近くに迫っていることを明らかにした。

戦闘は現場周辺に及んでおり、国際調査団の本格活動開始がさらに遅れる可能性が出てきた。

 同会議のルイセンコ報道官によると、軍は親ロシア派幹部らが拠点とするドネツクの包囲を目指す一方、27日から28日にかけて墜落現場から南30キロ以内の二つの町に入った。

現場から約30キロの別の親ロシア派支配地でも「解放」を目指す戦闘が続いているという。

 ポロシェンコ大統領が現場での国際調査団の安全を確保するため、半径20キロの範囲内では攻撃を停止することを宣言。

ルイセンコ氏はこの範囲では一切軍事行動を取らないとする一方、「我々は周辺地域を包囲し、テロリスト(親ロシア派武装勢力)をこれらの地域から撤退させる方針だ」と述べた。

 撃墜事件調査のためにウクライナ入りしたオランダやオーストラリアからの国際調査団は、周辺での戦闘激化のため26日から現場に近づけない状態が続いている。

ウクライナ政府と親ロシア派は、調査団が現地入りできないことについて、お互いに批判しあっている。(キエフ=喜田尚)
      (ヤフーニュース国際総合からです)

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