ウクライナ情勢 8月15日~8月17日 ロシア軍の戦車や装甲車

ウクライナ情勢 8月15日~8月17日 ロシア軍の戦車や装甲車

 

ウクライナ情勢 クリミアに独自部隊 プーチン大統領表明、本土と軍備一体化も

産経新聞 8月15日(金)0時0分配信

 【モスクワ=佐々木正明】ロシアが3月に併合したウクライナ南部クリミア半島を訪問中のプーチン大統領は14日、保養地ヤルタでメドベージェフ首相や主要政党代表らを集めて演説し、欧米が併合を国際法違反と指摘することに対して「根拠なき非難」と反論した上で、クリミア防衛のための独自部隊を創設することを明らかにした。

 プーチン氏は、部隊創設のほかに、ロシア本土の軍部隊と一体化した半島の軍備発展計画を明らかにし、「この計画をすでに承認した」とも語った。

 さらに欧米との対立が深まる中、ロシア軍の増強の必要性も強調し、「われわれは近代化された、コンパクトで効率的な軍を創設する必要がある」として、2021年まで20兆ルーブル(約57兆円)の巨資を投入して、増強計画を進める考えも示した。

 欧米の対露制裁の対抗策として8月上旬にロシアが発動した農産物禁輸措置については、「何よりも国内の生産者を支援するための措置であり、われわれはロシアと協力したい国々に対しては、市場を開放する」と述べ、強気の構えを見せた。

 

  (ヤフーニュース ヨーロッパからです)

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ロシア越境否定、ウクライナが領内進入の軍車両攻撃

ロイター 8月16日(土)1時1分配信

キエフ 15日 ロイター] - ウクライナ大統領府は15日、前夜にかけてウクライナ領内に入ったロシア軍の装甲車両をウクライナ軍が攻撃したことを明らかにした。

これに対しロシアはロシア軍は越境していないと主張。米国主導の北大西洋条約機構NATO)による勢力拡大を非難するなど、対立は深まっている。

ウクライナ大統領府によると、ポロシェンコ大統領は英国のキャメロン首相に攻撃について報告。領内に入ったロシア部隊の大部分を撃退したと伝えた。

これについて、国営ロシア通信(RIA)は「ロシア軍の部隊で、夜間、日中を通してウクライナとの国境を越えたものはない」とのロシア国防省の声明を報じた。

またRIAによると、ロシアのショイグ国防相が米国のヘーゲル国防長官と電話会談を行い、ロシア政府がNATOの活動を「深刻に懸念」しているとしたうえで、支援物資をウクライナに届けるために停戦が必要との考えを伝えた。

NATOはロシアがウクライナ領内に入ったとの認識を示したが、侵略との表現を使うことは避けている。また、国連ウクライナとロシアとの国境付近で発生している事態の真偽は確認できていないとしているが、事態の悪化の回避を呼びかけている。

ウクライナ領内で攻撃を受けたとされる装甲車両が公式に配備されたロシア軍部隊の一部だったかどうかは不明。ただ、ロシア軍の車両がウクライナ領内で拿捕されたり破壊されたりした証拠が出てくれば、ウクライナ側の主張が裏付けられ、西側諸国が対ロシア制裁を強める可能性がある。

こうしたなか、ロシア大統領府はロシアとウクライナ両国の大統領補佐官が15日にロシアで会談を行ったと発表。ウクライナのクリムキン外相は17日にベルリンでロシアのラブロフ外相のほか、独仏の外相と会談することを明らかにするなど、緊張緩和に向けた動きも出ている。

ウクライナ大統領府による攻撃に関する発表を受け、ロシアルーブルはドルとユーロに対して下落。ロシア株価も下落した。

このほか、安全資産とされる独連邦債に買いが入り、独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは0.952%まで低下し、過去最低水準を更新した。

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親ロ派「国防相」も辞任=指導部崩壊進む―ウクライナ東部

時事通信 8月15日(金)4時41分配信

 【モスクワ時事】インタファクス通信によると、ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」は14日、「国防相」を自称したストレルコフ(本名ギルキン)氏が辞任したと明らかにした。

内紛に巻き込まれたか、更迭された可能性がある。後任にはコノノフ氏が就任する。

 ロシアの情報機関出身とも言われるストレルコフ氏は、武装勢力の「カリスマ司令官」として知られ、義勇兵募集のポスターにも登場した。辞任劇の裏で、後ろ盾のロシアのプーチン政権の意向が働いたかどうかは明らかでない。

 4月から続くウクライナ軍との戦闘で、親ロ派はこのところ劣勢に立たされ、7月のマレーシア機撃墜事件後は指導部崩壊が進行。

ドネツク人民共和国では自称「最高会議議長」のプシリン氏と「首相」のボロダイ氏、「ルガンスク人民共和国」では「首長」のボロトフ氏がそれぞれ辞任した。

  (ヤフーニュース 国際総合からです)

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「ロシア軍の装甲車を破壊」、ウクライナの発表で緊張激化

AFP=時事 8月16日(土)11時13分配信

【AFP=時事】ウクライナ政府は15日、同国領内に侵入したロシア軍の装甲車の大半を破壊したと明らかにした。両国国境をはさんだ緊張が急激に高まった。

ウクライナ、ロシア「人道支援トラック」の入国阻止の構え

 ウクライナ大統領府は声明で、ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領が英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相に、ウクライナ政府軍砲兵隊が国内に入った装甲車の小規模な車列の「かなりの部分」を破壊したと語ったと発表した。

 これに対しロシア国防省は、装甲車の車列なるものは「幻影」だと退け、親ロシア派武装勢力にロシアが武器を提供しているという欧米側の主張を改めて否定。

 

しかし北大西洋条約機構NATO)のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長は、約20台の装甲車が国境を越えるのを目撃したとの英メディアの報道を受け、「ロシアからウクライナ東部への武器と戦闘員の流入の継続が見られる事実を確認するものだ」と述べた。

 

ウクライナとロシアの全面戦争に拡大するかもしれないとの不安から、欧米の主要株式市場は下落した。

 一方、ウクライナ軍に包囲されている親ロシア派支配都市に人道支援物資を届けるとして12日にモスクワ(Moscow)を出発した約280台のトラックは15日、ウクライナ国境まで約25キロのカメンスク・シャフチンスキー(Kamensk-Shakhtinsky)の町外れに到着した。

 同行しているロシア非常事態省の職員が、10台ほどのトラックの荷台の中身を集まった報道陣に見せた。粉ミルク、インスタント食品、飲料水のボトルなどだった。

 

「隠しているものなどないのがお分かりになったでしょう。これらのトラックが積んでいるのは人道支援物資だけなんです」


 ドライバーの1人は「いつまでここにいるのか分からない。今ちょうど妻から電話があったのだが、来週の月曜かもしれないし、2週間かもしれないと言っておいた」と話していたところ、非常事態省の職員が突然「何も知らないくせにしゃべるな」とドライバーの話をさえぎった。

 ここ数日、トラックの積み荷は実際には武装勢力への軍事的支援なのではないかと疑うウクライナ側とロシア側の間で論争が続いている。【翻訳編集】 AFPBB News

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ウクライナ「ロシア軍の装甲車が侵入」 ロシアは否定

朝日新聞デジタル 8月16日(土)11時20分配信

 ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、キャメロン英首相との電話会談で、ロシア軍の装甲車両が国境を越えてウクライナに侵入したとの認識を示した。

 

ロシアは親ロシア派に武器を提供しているとされるが、ロシア軍の侵入が確認されるのは極めて珍しい。欧米は批判を強めている。

 ロシア軍の装甲車両の侵入は15日、英紙「ガーディアン」などが、現場の記者が直接目撃したと報道。ポロシェンコ大統領は、この報道を追認し、「多くはウクライナ軍によって破壊された」と述べた。

 

報道によると、ウクライナ東部ドネツクから約200キロの国境で、ロシア軍の23台の装甲人員輸送車が燃料を積んだトラックやその他の車両に伴われ、国境のワイヤフェンスの切れ目からウクライナ側に入ったという。

 北大西洋条約機構NATO)のラスムセン事務総長も15日、「われわれはロシアの侵入を見た」と報道を確認し、ロシアを批判。ドイツのメルケル首相は15日、ロシアのプーチン大統領と電話会談した。

 

独首相府の報道官声明によると、プーチン氏に対し、国境を越えてウクライナに武器や武装集団が流入するのを止めるよう改めて要請した。

  (ヤフーニュース 国際総合からです)

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ウクライナ>市街戦状態で生活物資枯渇 東部ルガンスク

毎日新聞 8月17日(日)0時5分配信

 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州で続く政府軍と親ロシア派武装集団との戦闘で、親露派側が拠点とする両州都がほぼ包囲され、市街戦に近い状況となりつつある。

 

こうした中、ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、ロシア南部から14日夜に自国領内へ侵入したとされるロシア軍の装甲車23台の「大半を破壊した」と述べた。

 装甲車侵入問題では、北大西洋条約機構NATO)のラスムセン事務総長も15日、車列の越境を確認した。露国防省は、軍が国境周辺を警戒していることは認めたが、侵入やウクライナ軍による「破壊」を「妄想だ」と否定している。

 ウクライナとロシアは17日にベルリンで両国と独、仏の4カ国外相会議を開く予定で、新たな緊張の高まりの緩和に結びつくかが注目される。

 ウクライナ東部の大都市で州都のドネツク、ルガンスクの両市では、中心部の住宅地までが連日、砲撃や射撃にさらされるようになった。特にルガンスクでは既に2週間も停電が続き、食料や医薬品、燃料も枯渇してきているという。

 親露派組織「ドネツク人民共和国」の「首相」ザハルチェンコ氏は16日、ロシア通信に対して「ロシアからの人道支援が必要だ」と訴えた。

 

一方で、独立系ラジオ「モスクワのこだま」によると、ザハルチェンコ氏は最近、内部向けに行った演説で「1200人の戦闘員と戦車30台、装甲車120台の補強をロシアから受けた」と誇示した

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露で訓練の戦闘員や戦車受け入れ…武装集団

読売新聞 8月17日(日)9時54分配信

 【キエフ=田村雄】ウクライナ東部で政府軍と戦闘を続ける親ロシア派武装集団「ドネツク人民共和国」のザハルチェンコ首相は、ロシアで4か月間軍事訓練を受けた1200人の戦闘員を受け入れたと、動画投稿サイト「ユーチューブ」で明らかにした。

 動画は15日に投稿された。戦車30台や装甲車120台も入手したという。

 戦闘員がロシア人かどうかは不明だが、ロシアの軍事支援が浮き彫りになった形だ。

 一方、ロシアの軍用車両がウクライナに越境したとされる問題について、ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、「多くをウクライナ軍の砲撃で破壊した」と明らかにした。欧米はロシアを厳しく批判。ロシアは越境を否定している。

  (ヤフーニュース 国際総合からです)

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ウクライナ>露の貨物、支援物資と認定 近く受け入れか

 

毎日新聞 8月17日(日)21時58分配信

 【モスクワ田中洋之】ウクライナ政府は16日、ロシアがトラック約300台でウクライナ東部国境に運んだ大量の貨物について、「赤十字国際委員会(ICRC)による人道支援物資」と認める決定を出した。

 

ウクライナ側は「人道支援を名目にしたロシアの軍事介入だ」と警戒していたが、これで物資が近くウクライナ東部の住民に提供される見通しとなった。

 

ただ、現地では政府軍と親ロシア派武装集団との戦闘が続いており、物資の安全な搬送を懸念する声も出ている。

【オピニオン】日本はロシアの代わりに仏揚陸艦を購入せよ[WSJ日本版]=8月1日

 ウクライナ政府によると、ICRC地域代表部から人道支援の提供に関する書簡が16日に到着。ロシア主導の支援を拒否していたウクライナも、ICRCの管理下であることを条件に受け入れを決めたとみられる。

 

物資リストによると、ロシアから提供されたのは食料、医薬品、寝袋など12種類の計1856トン。

 タス通信によるとICRCは17日、「ロシアとウクライナは(支援物資の)通関と貨物検査の手続きで合意した」と述べた。

 

一方で支援物資の輸送にはウクライナ東部の紛争当事者から安全に関する保障を得ることが必要だと強調した。

 ウクライナ政府の決定を受け、ロシア南部ロストフ州で停車していたトラックは17日、ウクライナ国境近くのロシア領ドネツクに向け移動を開始した。

 ロシアのトラックは今月12日にモスクワ近郊から南下。当初は戦闘地域を避けるため、ボロネジからウクライナ北東部ハリコフ州を経由してドネツク、ルガンスク両州に入る予定だった。

 

だが、ウクライナ側が拒否したため、ルガンスク州との国境に向かっていた。ロシアのトラックを巡っては、欧米から「“トロイの木馬”のように中に武器や兵士が隠されているのでは」との懸念が出ていた。

 一方、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州では、政府軍と親露派武装集団との戦闘が激しさを増している。ロイター通信などによると、政府軍は親露派の拠点であるドネツク、ルガンスク両市をほぼ包囲した。

 

中心部の住宅街は砲撃にさらされ、ルガンスク市ではガスや携帯電話が使えず、水や食料が不足しているという。

 ウクライナ軍は17日、ルガンスク州で自軍の戦闘機ミグ29が親露派に撃墜されたと発表。親露派指導者のザハルチェンコ氏はロシアから戦車30台と装甲車120台、戦闘員1200人を受け入れたと話している。

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ウクライナ空軍機また撃墜=最大3機、親ロ派がブク発射か

時事通信 8月17日(日)20時55分配信

 【モスクワ時事】

ウクライナ軍当局者は17日、親ロシア派との戦闘が続く東部ルガンスク州で同日早朝、空軍のミグ29戦闘機1機が撃墜されたと発表した。親ロ派も、同州で空軍のスホイ25攻撃機2機を撃ち落としたと主張した。

 いずれの撃墜も事実なら、1日に最大3機という最悪の被害が出たことになる。
 空軍機の被害は、東部ドネツク州で7月23日にスホイ25が2機、8月7日にミグ29が1機撃墜されて以来。

7月17日のマレーシア機撃墜事件後、撃ち落とされた空軍機は少なくとも6機に上る可能性がある。いずれも親ロ派がブク地対空ミサイル(SA11)を発射したとみられる。

 ウクライナ軍当局者によると、今回のミグ29は親ロ派の兵器・兵員に大規模な空爆を行った後、撃墜されたという。パイロットは緊急脱出したとの情報がある。 

 

   (ヤフーニュース 国際総合からです)

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